採用条件が以前より少し甘くなった|エッセイ

数日前の事です。コンサルタント同士の何気ない会話を耳にしたのです。それは、・・・「メディカル業界での採用条件が以前より甘くなってきた」 ということでした。

「まったくの未経験者の方に面接が入ったよ。」
「転職回数12社の方が内定をもらったの。」
という感じで・・。

こんなこと 3~4年前では考えられなかったことです。景気の回復が原因なのでしょうか?

そもそも、メディカル業界は景気の影響をあまり受けない業界なのです。私は、このことは多分に心理的要素が左右していると思っています。

5年前、日本が不況のどん底にある頃、あるメディカル業界の会社は採用を控え、またある企業は採用条件を厳しくしました。そのとある会社は財務内容が抜群によく、人手不足感もあったようです。それでも、採用には大変慎重でした。現在、その会社は5年前とは比較にならないほど採用に対して積極的です。
人事の方にその理由を尋ねてみました。理由は次のようなものでした。

「中途採用を積極的にして社内の活性化を行いたい。」

日本経済新聞などによるマスコミの日本の景気回復などの報道が、各企業の社長を始めとする経営陣に安心感を与えているのでしょうか? もしかすると、他社が大量採用しているのを知り、競争心を掻き立てられているのかもしれませんね。
そのような環境の中で、派遣社員、転職回数の多い方、未経験者、経験者であってもブランク期間のある方、学歴面で弱い方、中高年の方などにもチャンスがでてきたようです。
3~4年前に、希望する職種や希望の会社に転職できなかった方にとっては、朗報といえるのではないでしょうか。