外資の攻勢はこれから始まる!|新薬・パイプライン
年間6兆円と米国に次いで世界第2位の医薬品市場の日本は、欧米の製薬会社から見ると、世界に残された巨大市場でもあるのだ。スイスのノバルティスファーマしかり、フランスのサノフィサンテラボも虎視眈々と国内系の会社の買収をするチャンスを伺っている。(彼等は、最初は提携という形をとるかもしれないが)
現在、日本で10位のグラクソスミスクラインは 2010年までに五位になること、21位のアストラゼネカも2005年には売上げ高 5位を目指すと発表している。ファイザー製薬のように 2,000名弱のMRを抱え、既に販売網を確立した会社は別にして、今後、日本というまだ可能性のあるニューフロンティアは、販売網と独自の新薬などのマーケット以外にも、外資には興味ある地である。
日本一の売上げの武田薬品も 全世界で見るとまだ15位。欧米で血みどろの戦いをして勝ち抜いた外資系は、今後どのような攻勢を日本で仕掛けるか、冷静に見守る必要があるだろう。