転職に際して、過去の売れるタイプが変化しています。|エッセイ

当社に応募する人材で過去、売れるタイプが最近変化しているように思われます。

  • 転職回数ゼロの人材
  • 海外で勤務した人材
  • 海外の大学、大学院で勉学した人材

このような人材は過去一番売れる人材のタイプでした。しかし、ここ数年変化が見られます。

(1)転職回数ゼロの人材の場合:

20代であれば、転職回数ゼロはそれなりに評価されるでしょう。
場合によっては、当然と思われるかもしれません。
しかし、40代になって転職回数ゼロはどうでしょうか?

仕事に対しての幅が極めて限定され、限られた社風と文化しか知らない人材、もしくは、融通の利かない人材と思われるケースが増えているように思われます。
実際、40代で転職ゼロの人材の場合、面接は入るのですが、本人が転職に対して慎重過ぎて 面接自体がうまく行かないケースが多いようです。 「面接に慣れていないな。」と思うことが多くあります。

あくまで、現在の勤務先を標準として考え、新しい職場の考えなどに疑問を持つ方が多いのです。40代であれば、転職経験はあった方がいいようです。

これは第三者から見る本音です。

(2)海外で勤務した人材の場合:

この場合は、本人は英語力があるし、国際性もあるので、外資を強く希望する方が多くいらっしゃいます。しかし、採用する側は最近クールになってきています。

一つは、海外からの応募が増えてきていることです。
現在では、ネット社会が激増していますので、海外にいながら応募する人材も珍しくないのです。つまり、競争が増加しているのです。

海外と日本では企業文化も違い、仕事のやり方も当然違います。
また、医療関係であると、対象となる患者などの人種、民族の相違がありますし、
薬事法などの違いもあるのです。
その他、日本企業のビジネス面で、大いなる自信も感じます。

そのような理由で、以前のような大歓迎はないようです。

(3)海外の大学、大学院で勉学した人材の場合:

この場合は、「2」と同じようです。
もちろん、海外で勉学された方は それなりに努力し、頑張ってきた方でしょう。
自立心に富み、仕事をテキパキとやられるプラスのイメージもあります。
英語の問題もないでしょう。
以上のプラスイメージも確かにあるのですが・・・。

採用側は、「2」と同じく大変クールなのです。理由は簡単です。
海外の大学、大学院を卒業、または 終了された方は、以前よりかなり増えているのです。
もう、珍しくないのです。 本人が考える程、それだけで、簡単に 「採用!」 … とはいかなくなってきています。

海確かに、多少のプラスにはなるかもしれません。
でも、それはあくまでも 「参考程度の評価」 なのです。

今の時代、海外留学経験は 就職・転職するにあたって、「参考程度の評価しか受けられない場合もあるのだ!」という我々自身の認識を変えることも重要になってきているのかもしれませんね。