これまで、より高い専門性を持つMRの活躍の場として注目されるオーファンドラッグ市場についてご紹介してきました。最終回となる今回は、オーファンドラッグ領域MRに求められるものについてです。
必須要件 | あれば尚可 |
---|---|
新薬MR経験(複数年以上) |
|
オーファンドラッグMRに求められるスキルは、プライマリーケア領域のMRに求められるスキルと大きく異なる点があります。
それは疾病の希少性ゆえに症例数が少ないという点です。
つまり、どのような副作用が起こるか予想しにくいことや、PMS(市販後調査)を実施することが必要であるということです。
プライマリーケア領域の場合、競合品も多い中でなんとか多忙な医師に対して他社製品との差別化ポイントを説明し処方につなげる必要がありますが、オーファンドラッグ領域の場合は競合がほとんどないので説明を含めた営業活動自体は行いやすいというメリットはありますが、副作用情報や疾病における高い専門性を有している必要があり、医師に対するきめ細やかな対応がより一層求められます。
そのため、一般的に35歳を超えると難しいとされる新薬メーカーMRの転職市場の中でも、このオーファンドラッグ領域においては40代のベテランMRであっても採用されるケースも少なくありません。
また、オーファンドラッグ領域でMRを求めているのは新薬メーカーばかりではありません。
CSOにおいてもその高いスキルは求められているので、今後オーファンドラッグ領域でのキャリアアップをお考えの方は、新薬メーカーと合わせてご検討されてはいかがでしょうか?